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AKB48総選挙の結果から、メンバー間の競争の厳しさを計算してみた

 今週、AKB48グループの選抜メンバーを決めるための総選挙が行われ、日本中を大いに盛り上げました。 結果としては、大島優子さんが第一位となりセンターの座を獲得したわけですが、彼女が勝ち抜いた今回の競争は一体どれくらい厳しいものだったのでしょうか。

 競争の厳しさを表す指標として、ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)が挙げられます。 そこで今回、総選挙の結果に基づきHHIを算出し、メンバー間の競争の厳しさを数値化してみました。

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 結果は341.560となって、かなりの競争度の高さであると分かりました。

 この指数は、市場参加者のシェアの平方和で求めることができ、高ければ寡占度が高く、低ければ競争度が高いことと示します。0~10000の範囲に収まるようになっていて、500以下は最も厳しい競争レベルであると言われています。

 今回は、市場シェアの代わりに投票数を利用しました。 この341.560という数字がどれほどのものなのか、他のマーケットとも比較してみたいと思います。

 

 例えば、最近何かと話題の電力事業はどうでしょうか。 経済産業省の資料によると、近年の新規参入の拡大によって減少傾向ではあるものの、全体では約2000程度の高い値となっています。 2000というのは、かなり高いレベルでの寡占状態(=かなり低いレベルの競争状態)となっているとの評価をすることができるため、特に原発事故以降、「発送電分離」などの競争促進策が検討されていますね。

 次に、競争度が高いイメージのある、液晶テレビとデジタルカメラ市場を見てみたいと思います。 こちらのブログによると、液晶テレビは550、デジタルカメラは1460とのことでした。少し古いデータなので、今とは状況が違うかもしれません。

 なんと、世界を代表するメーカーたちがしのぎを削る液晶テレビ市場よりもさらに厳しい競争の中にAKBのメンバーたちはさらされていることが判明してしまいました。 第一位の大島優子さんもなんとか8%の市場シェアを獲得したものの、二位とはほとんど差がなく、油断をすればあっという間にシェアを奪われてしまうでしょう。

 普通の市場であるならば、間違いなく合併や買収などの業界再編の動きが高まるところでしょうが、人間同士ではどうしようもありません。

 

 もしもAKBのメンバーが株式会社で、証券取引所に上場していたとしても、こんなに厳しいマーケット状況ではあまり投資先としては魅力がありませんね。